ブリッジインスペクター講習(橋梁点検技術講習)を実施しました.

ブリッジインスペクター講習を10月30日-10月31日の2日間にわたり開催致しました.本講習は,橋梁定期点検精度の確保と橋梁点検技術者の技術向上を図ることを目的に,工学部附属地域創生研究センター・エンジニアリングソリューション部門で運営及び資格の認定を行っております.本講習会では,亜熱帯島嶼環境の沖縄の橋梁を点検するための必要な知識や点検技術として,沖縄特有の強紫外線による材料劣化,海からの飛来塩分と高温多湿環境による塩害,強風・台風によるインフラ構造物の振動による疲労損傷の特徴を修得します.そのことによって,沖縄の橋梁を安全安心に守れる橋梁専門点検技術者(ブリッジインスペクター)を育成します.本年度は57名の受講者が参加しました.

以下に2日間の講習のカリキュラムを示します.
・橋梁の維持管理に関する一般概論(沖縄県土木建築部道路管理課 仲吉氏)
・国土交通省の橋梁定期点検要領の解説(沖縄しまたて協会 技術環境研究所 玉城氏),
・コンクリート橋梁の損傷事例(地域創生研究センター 富山潤教授)
・鋼橋の損傷事例(地域創生研究センター 田井准教授)
・実大橋梁を用いた実技講習(コンサルタント会社,沖縄しまたて協会 技術環境研究所,琉球大学)

講習終了後には,橋梁定期点検に求められる技量認定として筆記試験が行われ,合格者には合格通知書が発行されます.なお,ブリッジインスペクターの資格は,国土交通省の「公共工事に関する調査及び設計等の品質確保に資する技術者資格」へ登録されており,国や地方公共団体の業務への活用が進められています.

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